LEDはない
12月になったので、総合受付の横に毎年恒例のクリスマスツリーを出した。
モールがボロボロになってから、丸いオーナメントを数個飾っているだけだったのだが、あまりの貧相具合を見るに見かねて、かの毛利サマが家から飾りを持ってきてくれた。
こういうこと(季節イベント)に興味がなさそうだったので、少し意外である。
毛利サマが持参した飾りは、吊るすタイプの星とサンタがそりに乗っているオーナメントだった。
「かわいいですね」と言ったら、「昔、買ったけどもう誰も飾る人がいないから」と冷たく言っていた。毛利サマの発言は、こうやって時々ネタなのかマジなのか分からないやつがあって、たぶん今回のはマジのほうだと思う。
毛利サマ
経営母体の事務局本部から監査が入ることになった。
これは別に悪いことをしたとかではなく、単に数年おきで持ち回りで回ってくるものなのだ。
監査が入るとなると、資料を提出するというわけ。で、さっそく過去1年分の決裁資料をまとめることになった。
基本的には、我々下っ端はファイリングしてある書類が順番通りになってるか見るぐらいでいい。
これは楽ちん。日付の順に繰っていけば終わり。
退勤前には終わってて、なっちゃんと「楽勝じゃん」と笑ってたら、毛利サマに捕まった。
毛利サマは、副事務長なのだが、これがもうめちゃくちゃに頭が切れる。困る。
何が困るって、こっちが仕事で詰まった時は助かるけど、我々が時間を持て余してるのを見つけると必ずどこかから仕事を持ってくるのだ。
今回も「まだある」って書庫に連れて行かれた。
なので明日も監査資料を確認しなきゃならなくなった。
千円
今朝のロッカー室は、あちこちで不平不満が噴出してた。
ことの発端は、入社半年の子が結婚して辞めるという話が出たことにある。
これはみんな正直どっちでもよかった。辞めるのは珍しくないし、また求人出すのか〜ぐらいに思ってた。
問題は、「その子に祝い金をあげるから、各々千円を出してください」と事務長が言い出したから。
今年異動してきた事務長は、こういうイベントにとやかく参加したがる。この集金も出勤したら全員に社内メールで周知する徹底ぶり。
なっちゃんは「払いませんよ、こんなの。たかが半年しか働いてないし、ほとんど喋ったことないから別に祝う気なんて起きません」となんかすごいことを言っていた。
ただ事務長もこういう意見を予想してたのか、なんと昨日の昼休みから名簿を片手に各々の机を回り始めたのだ。
「お食事中ごめんなさいね」とおもむろに集金封筒をバインダーに挟み、「お祝いに連名するから」なんて言って、お金を出せば◯、出さなかったら「辞退」と名前の横に書いてるのだ。
こんなことされたら、私みたいな迷っていた部類の人間は、「あ、忘れてました」と苦笑いしながら千円渡すしかない。実際、渡した。
なっちゃんは、「私は辞退」と言い切って、スマホを触っていた。
そういうわけで、しばらくロッカー室の話題は祝い金で持ちきり。
お掃除
いい天気だったので部屋の掃除をした。
この時期は、手術患者さんがすごく増える関係で、破茶滅茶に仕事も忙しくなる。
しばらく見て見ぬふりをしていた部屋は、まあまあ荒れ放題だった。
ラグを干して掃除機をかけてベッドカバーも全部洗濯した。なのでスッキリ。
そして今の悩みの種は、ヨガマットを捨てるか否か。3年ぐらい前にはまって、ちょっと教室も通ったりしてたんだけど、最近は全くやってない。
もうやらないかな〜。でも捨てるにはもったいないんだよね。ほとんど使ってないし。
とりあえず、くるくる丸めてクローゼットの隅に立てかけている。
サザエ
仕事終わりにM子とサザエを食べに行く。
二人ともサザエの時期が分からなかったので、ネットで雰囲気が良さそうなお店を調べて行く。
実際、いい感じのお店だった。客が私たちだけだったので、貸切状態。
M子がサザエを焼きながら今ハマってるアニメについて語ってくれた。詳しく知らなかったので、ふんふんと相槌だけ打っておいたけど、M子は特に気にしてなかった。私たちの関係は、いつもこんな感じ。ゆるゆる。
最近どう?と聞かれたので、化粧品検定を受けるか悩んでると答えた。美容系で役に立ちそうだし。
さっそくスマホで調べたM子が「受験料1万だって!」と驚いていた。それは知らなかったので私も驚いた。
サザエおいしかった。